*Summary in English
 
 

 

Yahoo! コンピュータニュース - 11月6日(木)12時32分

富士通、不正利用されている画像をネットから検索する技術を開発


株式会社富士通研究所 は2003年11月5日、オリジナル画像と類似した画像をインターネット上から検索することで、不正利用画像を検出する技術を開発したと発表した。

この技術は、画像そのものから画像の内容を表す情報を抽出して利用するため、画像を暗号化したり、画像に管理IDを埋め込んだりする事前処理が不要。また、不正に用いられている複製画像だけでなく、オリジナル画像を他の画像と貼り合わせた改変画像、キャラクタなどを模倣した画像を検出することができる。

画像の内容を表す特徴とは、画像の色や形状などを数値化したもので、多次元のベクトルで表されている。

インターネット上の画像検索については、多次元インデキシング技術を採用している。また、Web ページ解析技術によって Web ページ上の画像と関連するテキストを抽出しておくことで、検索された画像をさらにキーワードによっても絞り込める。

早期実用化を目指す。

 

 
 

 

ということで、にせキャラクター達にはますます生きづらい世の中になってまいりました。

 
 


sample01


画像の特徴を、色や形状などを数値化して多次元のベクトルで表す、ということは、例えばミッキーねずみですと、左のsample01は完全にアウトですね。

このサンプルは私が描いたものですが、オリジナルのミッキー氏と「画像の色や形状」がほぼ同じ、しかも図形描写ツールを使って描いていますから、自動検出にはもってこいでしょう。

顔全体の各20%ずつを占める耳に当たる黒い円形が2個あり、顔面を表す肌色の複数の円形に該当する図形もあり・・・という感じで、速攻で検索・発見されてしまうタイプではないでしょうか。

 
 
 
 

sample02
sample02になりますと、人間の目では「ミッキー氏風だな。」と認識できますが、データ的には色が全く違いますので、自動検索による発見の可能性はsample01よりはぐっと低くなるでしょう。  
 
 
 

sample03

sample03は下手なフリーハンドで描かれているうえに、アウトラインだけで色もついていないため、さらに自動検索に引っかかる可能性は低いと思いますが、やはり人間の目には「ミッキー氏風だ。」と写る範囲のものです。

この程度のものまで拾うとなると、誤って検索してきたものを振り分ける作業が膨大になりますから、放置される可能性が高いと思います。
 
 
 
 

 

また、「Web ページ上の画像と関連するテキストを抽出」とのことですから、画像のキャプション中にうっかり「ミッキー」のあとにカタカナで「まうす」などと書いてしまうと大変いけないことになります。

 

こういった事柄で一番難しいのは「画像の数値化されたデータに合致する」ということではなく、最終的にそれぞれの人間が見て「似ている」と思うかどうかが、模倣や盗作を判断する決め手になるということです。

以前、芸能人を模した人形の肖像権をめぐる裁判がありましたが、その時もその人形を複数の一般の人に見てもらい、「芸能人の誰に似ているか?」という質問に対する答えのデータが証拠として扱われていました。

 


今回開発されたこのテクノロジー、キャラクター画像の無断流用には効果的だと思われますが、「似てる似てない」を判断する人間の主観に対抗できる実用性がどこまであるのか、実際に使用されるまで何とも言えない気がします。



著作権や肖像権は尊重されるべきですが、へなちょこで歪んだデッサンのにせキャラクターたちの愛らしさも私には捨てがたく、「どこかで見たことあるけど、何かが違う・・・」といういかがわしさで、今後もテクノロジーの進歩の隙間をちょこちょこと弱々しく駆けめぐる「あいつら」の活躍に期待したいと思います。

まぁ、だいたい「あいつら」の中でも大御所たちは、画像ツールで描かれてネット上に置かれる、などという安っぽい人生は送っていません。

荒々しい、または弱々しい不安定なタッチで色彩豊かに描かれた、ワイルドでラブリーな「あいつら」は、テキ屋さんの出店のひさしや、観光客が来ない外国の街の幼稚園の壁や、バッタな雑貨などを住処として我が道を全うしています。
「デジタル?関係ねえな」という感じです。

カッコイイ!



新たな「あいつら」情報が幾つか手元にあります。
もし時間ができたら、このサイトにいずれアップできればと思っています。


A Japanese famous company's lab developed a technology to search image files violating copyrights.
The technology uses information of images themselves, such as colors and shapes.
They simultaneously use information of text data related to images for narrowing illegal uses of images on the web.

Does this technology threaten our lovely "Pirates Mouse" and his friends in the future?

 

2003.11.7 Oystergate all rights reserved

 
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